「復興支援ふたばサイクリング実行委員会」の野田と申します。
今回、当サイクルトレインを開催するにあたり何人かの方から不安の話を頂きました。
私は現在は福島県南会津町に住んでいますが、震災時は千葉県松戸市にいました。
松戸市を含む東葛地域は風向きの関係で放射線が高かったため、非常に大きな関心を持ち、測定器を借りて家の周りの測定や新聞情報等をもとに各地の値を記録していました。
そこで放射線についての勉強をしたりしましたが、月日がたつにつれて関心が薄れてもきました。昨年から楢葉町を中心に自転車を活用した復興支援に取り組んでいますが、
やはり最初に気になったのが放射線量です。
福島県内では全市町村が(南会津町は松戸市より一貫して低いのですが)いまだに測定を続け公表しています。福島民報新聞や福島民友新聞には毎日、各地の定点観測の値が掲載されています。
今回、コース作りを行うにあたって、再度、放射線についての基本を勉強し、自分自身で測定器を借りて各地の放射線を測定し、公表数値と比較したりしながら、より低いルートを選びながらコース設定を行っています。
現在、これまでの調査を基本に暫定的にコース設定しましたが、今後、さらに道路状態なども考慮しながら、再度ルートの放射線測定を行い、走るルートの各地点の測定値を公表していく予定です。
私自身は安心・安全と思っていますので自転車で隈なく調査を兼ねて走っていますが、
最終的に安心・安全なのかを判断するのは皆さん自身で判断しご参加下さい。
まずは、不安な方はまずは「放射線とは何か」を見て下さい。
飛行機に乗っても、X線検査を受けてもCTスキャンを受けても放射線を浴びています。例えば今回0.5マイクロシーベルトの地点に24時間2日間いたとしても、総量は0.024ミリシーベルト、1回の胸のX線検査よりも低い数値です。(コースには0.5マイクロシーベルトの地点は含まれていません。今回のコースはほとんどは0.06-0.2未満。高くても0.3未満です。)
まずは福島に来て、風光明媚、素晴らしいふたば地域の豊かな自然・風物や歴史の中で、サイクリングを楽しんで頂きたいと思います。
そして、合わせて被災の状況や復興の状況を見て聞いて感じたことを貴方の言葉で伝えて頂けたらと思います。
多くの方のご参加をお待ちしております!
復興支援ふたばサイクリング実行委員会 事務局長
南会津サポートクラブ 代表
野田 雅之